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Mymelo (トーク | 投稿記録)
地歌 狭衣
(相違点なし)

2009年7月12日 (日) 01:38時点における版

ひとり思ひを枕にかたり。せめて頼みの夢さへも、麻の狭衣うち冴えて、いとど寝られぬ秋の夜の。ふけきぬたの音かときけばな。月ぞ。知らする我が涙。片敷かたしく袖の、千千ちぢに悲しくながめしに、我身わがみの秋はな。さつと妻戸つまど時雨しぐれいやよ。袖の涙の、露の乱れ髪。言ふに言はれぬ我が思ひ。


  • 底本: 今井通郎『生田山田両流 箏唄全解』中、武蔵野書院、1975年。
  • Public Domain この作品は1899年3月4日以前に公表されたもので、作者の死亡から100年以上経過しているため全世界でパブリックドメインの状態にあります。