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ぞと。定のちかひたておわつて。いさみすゝんで{{r|行|ゆき}}給へ
ぞと。定のちかひたておわつて。いさみすゝんで{{r|行|ゆき}}給へ
ば。庄右衛門も力を得。ちどりあしをかけてぞいそぎける。やう
ば。庄右衛門も力を得。ちどりあしをかけてぞいそぎける。やう
{{く}}近付与右衛門が家を見渡せば。四方のかこひ。{{r|柱|はしら}}{{r|斗|ばかり}}
{{く}}近付与右衛門が家を見渡せば。四方のかこひ。{{r|柱|はしら}}{{r|斗|ばかり}}
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と見へ申と云時。{{r|和尚|おしやう}}のたまわくまてしばし。十念も{{r|授|さづく}}
と見へ申と云時。{{r|和尚|おしやう}}のたまわくまてしばし。十念も{{r|授|さづく}}
まじ。ちと思ふ{{r|子細|しさい}}有とて。ながるる御あせを{{r|押拭|おしのごひ}}{{く}}
まじ。ちと思ふ{{r|子細|しさい}}有とて。ながるる御あせを{{r|押拭|おしのごひ}}{{く}}
菊が{{r|苦痛|くつう}}を見給へは。{{r|実|}}にも{{r|道|みち}}すがら庄右衛門がいふご
菊が{{r|苦痛|くつう}}を見給へは。{{r|実|}}にも{{r|道|みち}}すがら庄右衛門がいふご
とく。床より上へ一尺あまり。うきあがり{{く}}中にて五たいを
とく。床より上へ一尺あまり。うきあがり{{く}}中にて五たいを
もむこと。人{{r|道|だう}}の中にして。かゝる{{r|苦患|くけん}}の有べしとは。何れ
もむこと。人{{r|道|だう}}の中にして。かゝる{{r|苦患|くけん}}の有べしとは。何れ