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{{r|堂|だう}}す。ときに{{r|方丈|はうぢやう}}ふでとり給ひ。{{r|妙林|めうりん}}をあらため。

理{{r|屋松貞|をくせうてい}}とかいみやうし{{r|少|せう}}{{〱}}くやうをとげられ{{r|終|つゐ}}

理{{r|屋枩貞|をくせうてい}}とかいみやうし{{r|少|せう}}{{〱}}くやうをとげられ{{r|終|つゐ}}

に。{{r|羽生村|はにふむら}}{{r|法蔵寺|ほうざうじ}}の庭にたてて。{{r|前代未聞|ぜんだいみもんの}}しやう

{{r|跡|ぜき}}を{{r|貽|のこ}}す。{{r|永|なが}}き{{r|代|よ}}のしるし是なり。{{r|奇哉|きなるかな}}此物かたり

11行目:

に{{r|往詣|わうげい}}する事。まつたく是。{{r|他力難思善巧|たりきなんじのぜんぎやう}}。{{r|本願|ほんぐわん}}{{r|不|ふ}}

{{r|共|ぐう}}の方便也。しかりといへとも{{r|願力|ぐわんりき}}不思{{r|議|き}}の{{r|現證|げんしやう}}を{{r|顕|あらは}}

す事。{{r|且|かつ}}恐は{{r|導師|だうし}}{{r|決定心|けつぢやうしん}}の{{r|發得|ほつとく}}によるものなる

す事。{{r|且|かつ}}恐は{{r|導師|だうし}}{{r|决定心|けつぢやうしん}}の{{r|發得|ほつとく}}によるものなる

をや。しからば此{{r|決定|けつぢやう}}{{r|信心|しん{{ぐ}}}}の人。{{r|何|いづ}}れをか{{r|求|もと}}めんと

をや。しからば此{{r|决定|けつぢやう}}{{r|信心|しん{{ぐ}}}}の人。{{r|何|いづ}}れをか{{r|求|もと}}めんと

ならば。{{r|単直仰信|たんじきこうしん}}。{{r|称名念佛|しやうみやうねんぶつ}}の{{r|行者|ぎやうじや}}{{r|是|これ}}其人也

此人におゐていか成{{r|徳|とく}}あるぞやとならば。{{r|随順佛願|ずいじゆんぶつぐわん}}。{{r|随|ずい}}

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は{{r|道俗貴賎|たうそくきせん}}{{r|老若男女|らうにやくなんによ}}によらす。{{r|唯|たゞ}}{{r|一向|いつかう}}に信心称名

せば。{{r|現當|げんとう}}の{{r|利益|りやく}}是より{{r|顕|あらは}}れんか

::右此かさねが{{r|怨霊|おんれう}}{{r|得脱|とくだつ}}の{{r|物語|ものかたり}}{{r|世間|せけん}}に{{r|流布|るふ}}して人の口に在といへとも前後次第{{r|意|こゝろ}}{{r|詞|ことば}}色〻に{{r|乱|みだ}}れ其事慥かならす爰に{{smaller|〔某申〕}}{{r|彼|かの}}{{r|死灵|しれう}}の

::右此かさねが{{r|怨霊|おんれう}}{{r|得脱|とくだつ}}の{{r|物語|ものかたり}}{{r|世間|せけん}}に{{r|流布|るふ}}して人の口に在といへとも前後次第{{r|意|こゝろ}}{{r|詞|ことば}}色〻に{{r|乱|みだ}}れ其事慥かならす爰に{{smaller|〔某申〕}}{{r|彼|かの}}{{r|死灵|しれう}}の{

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-理{{r|屋松貞|をくせうてい}}とかいみやうし{{r|少|せう}}{{〱}}くやうをとげられ{{r|終|つゐ}}
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 {{r|跡|ぜき}}を{{r|貽|のこ}}す。{{r|永|なが}}き{{r|代|よ}}のしるし是なり。{{r|奇哉|きなるかな}}此物かたり
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-をや。しからば此{{r|決定|けつぢやう}}{{r|信心|しん{{ぐ}}}}の人。{{r|何|いづ}}れをか{{r|求|もと}}めんと
+をや。しからば此{{r|决定|けつぢやう}}{{r|信心|しん{{ぐ}}}}の人。{{r|何|いづ}}れをか{{r|求|もと}}めんと
 ならば。{{r|単直仰信|たんじきこうしん}}。{{r|称名念佛|しやうみやうねんぶつ}}の{{r|行者|ぎやうじや}}{{r|是|これ}}其人也
 此人におゐていか成{{r|徳|とく}}あるぞやとならば。{{r|随順佛願|ずいじゆんぶつぐわん}}。{{r|随|ずい}}
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 は{{r|道俗貴賎|たうそくきせん}}{{r|老若男女|らうにやくなんによ}}によらす。{{r|唯|たゞ}}{{r|一向|いつかう}}に信心称名
 せば。{{r|現當|げんとう}}の{{r|利益|りやく}}是より{{r|顕|あらは}}れんか
-::右此かさねが{{r|怨霊|おんれう}}{{r|得脱|とくだつ}}の{{r|物語|ものかたり}}{{r|世間|せけん}}に{{r|流布|るふ}}して人の口に在といへとも前後次第{{r|意|こゝろ}}{{r|詞|ことば}}色〻に{{r|乱|みだ}}れ其事慥かならす爰に{{smaller|〔某申〕}}{{r|彼|かの}}{{r|死灵|しれう}}の
+::右此かさねが{{r|怨霊|おんれう}}{{r|得脱|とくだつ}}の{{r|物語|ものかたり}}{{r|世間|せけん}}に{{r|流布|るふ}}して人の口に在といへとも前後次第{{r|意|こゝろ}}{{r|詞|ことば}}色〻に{{r|乱|みだ}}れ其事慥かならす爰に{{smaller|〔某申〕}}{{r|彼|かの}}{{r|死灵|しれう}}の{