「Page:死霊解脱物語聞書.pdf/41」の版間の差分

→‎未校正: ページの作成:「{{r|隨求|ずいぐ}}{{r|陀羅尼|だらに}}七反みてゝ。度ごとに右のことく問たまふに。いつ も{{r|同邊|どうへん}}にぞ{{r|答|こた}}へ…」
 
 
ページの状態ページの状態
-
未校正
+
校正済
ページ本文(参照読み込みされます):ページ本文(参照読み込みされます):
8行目: 8行目:
{{r|唱|とな}}へ{{r|畢|おわつ}}て。さて累はと問たまへば。また右のごとくに{{r|答|こた}}へ
{{r|唱|とな}}へ{{r|畢|おわつ}}て。さて累はと問たまへば。また右のごとくに{{r|答|こた}}へ
けり。其時和尚{{r|興|けう}}をさまし{{r|前後|ぜんご}}をかへり見たまへば
けり。其時和尚{{r|興|けう}}をさまし{{r|前後|ぜんご}}をかへり見たまへば
いつのほどより{{r|集|あつま}}りけん。てん手に{{r|行燈|あんどう}}ともしつれ。村
いつのほどより{{r|集|あつま}}りけん。てん手に{{r|行燈|あんどう}}ともしつれ。村
中の者ども。{{r|稲麻竹葦|とうまちくい}}と{{r|並居|なみゐ}}たるが。一人{{く}}和尚
中の者ども。{{r|稲麻竹葦|とうまちくい}}と{{r|並居|なみゐ}}たるが。一人{{く}}和尚
に向ひ。{{r|何|なにがしは}}たれそれがしはこれと。一〻名字をなのり。様〻
に向ひ。{{r|何|なには}}たれそれがしはこれと。一〻名字をなのり。様〻
{{r|時宜|しぎ}}を{{r|述|のぶ}}る事。いとかまびすしく聞へければ。和尚いら
{{r|時宜|しぎ}}を{{r|述|のぶ}}る事。いとかまびすしく聞へければ。和尚いら
つてのたまはく。あなかしがまし人〻今此所にして汝等が
つてのたまはく。あなかしがまし人〻今此所にして汝等が
19行目: 19行目:
ける。其詞にいわく。{{r|十劫正覚|じつこうしやうがく}}の阿弥陀佛。{{r|天眼天耳|てんがんてんに}}
ける。其詞にいわく。{{r|十劫正覚|じつこうしやうがく}}の阿弥陀佛。{{r|天眼天耳|てんがんてんに}}
の通を以て。我がいふ事をよく聞れよ。{{r|五劫思惟|ごこうしゆい}}の
の通を以て。我がいふ事をよく聞れよ。{{r|五劫思惟|ごこうしゆい}}の
{{r|善巧|ぜんぎやう}}にて。{{r|超世別願|てうせべつぐわん}}の{{r|名|な}}を{{r|顕|あらは}}し。{{r|極重悪人|ごくうあくにん}}。{{r|無他|むた}}
{{r|善巧|ぜんぎやう}}にて。{{r|超世別願|てうせべつぐわん}}の{{r|名|な}}を{{r|顕|あらは}}し。{{r|極重悪人|ごくうあくにん}}。{{r|無他|むた}}
{{r|方便|はうべん}}。{{r|唯称名字|ゆいしやうみやうじ}}。{{r|必生我界|ひつしやうがかい}}の{{r|本願|ほんぐわん}}は。たれがために
{{r|方便|はうべん}}。{{r|唯称名字|ゆいしやうみやうじ}}。{{r|必生我界|ひつしやうがかい}}の{{r|本願|ほんぐわん}}は。たれがために