「半七捕物帳 第一巻/化け銀杏」の版間の差分

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|author=岡本綺堂
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*底本:1999年10月10日春陽堂書店発行『半七捕物帳第一巻』
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== {{r||}}{{r|銀杏|いちょう}} ==
=== 一 ===
:その頃、わたしはかなり忙がしい仕事を持っていたので、どうかすると{{r|三月|みつき}}も四月も半七老人のところへ御無沙汰することがあった。そうして、ときどき思い出したように、ふらりと訪ねてゆくと老人はいつも同じ笑い顔でわたしを迎えてくれた。