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第十 いそほ物のたとへを引ける條々 |
第十 いそほ物のたとへを引ける條々 |
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つら{{ku}}、人間の有樣を按ずるに、花にめで香に染みけることを本として、能道をしることなし、されば此卷物を{{*| |
つら{{ku}}、人間の有樣を按ずるに、花にめで香に染みけることを本として、能道をしることなし、されば此卷物を{{*|脫アルカ}}一本のうへきには必花實有、花は色香をあらはす物也、實は其誠をあらはせり、されば雞になぞらへて、其ことをしるべし、雞は塵芥に埋もれて、ゑじきをもとむる所に、いとめでたき玉をかき出せり、雞かつて是をもちひず、踏退けて己がゑじきをもとむる、其ごとくあやめもしらぬ人は、たゞ雞にことならず、玉のごとくなるよき道をば少ももちひず、あくなすいろにそみて、一生くらすものなりとぞ見えける、 |
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第十一 狼と羊の事 |
第十一 狼と羊の事 |