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「なびくかな思はぬかたに吳竹のうき世のすゑはかくこそありけれ」。 |
「なびくかな思はぬかたに吳竹のうき世のすゑはかくこそありけれ」。 |
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今日は二十四日、雨の脚いとのどかにてあはれなり。夕つけて、いと珍しき文あり。「いと怖しきけしきにおぢてなむ日頃經にける」などぞある。返り事なり{{*|しカ}}。{{*|二十 |
今日は二十四日、雨の脚いとのどかにてあはれなり。夕つけて、いと珍しき文あり。「いと怖しきけしきにおぢてなむ日頃經にける」などぞある。返り事なり{{*|しカ}}。{{*|二十脫歟}}五日、猶雨やまで、つれづれと思はぬ山々とかやいふやうに、物の覺ゆるまゝに、盡きせぬものは淚なりけり。 |
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「降る雨のあしとも落つるなみだかなこまかにものを思ひ碎けば」。 |
「降る雨のあしとも落つるなみだかなこまかにものを思ひ碎けば」。 |