「題杜律巻後奉呈妹氏蘭雪軒」の版間の差分

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| notes = 「『杜律』の裏の見開きに書いて妹の蘭雪軒に{{ruby|寄越|よこ}}して見せる」。杜甫の律詩の選集『杜律』の裏の見開きに書いた文で、その本ごと妹の[[作者:許蘭雪軒|許蘭雪軒]]に贈ったもの。許&#31688;の詩文集『荷谷先生詩鈔雜著補遺』の跋文を集録した「跋」の項に収められている。<br />本文の出典は:[http://db.mkstudy.com/zh-tw/mksdb/e/korean-literary-collection/book/reader/8441/?sideTab=toc&contentTab=text&articleId=994801 荷谷集 - 荷谷先生雜著補遺 - 韓國學綜合DB]
}}
==白文・書き下し文==
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==訳文==
 この『杜律』1冊は、文端公 {{ruby|邵宝|しょうほう}}が抜き写ししたもので、元の{{ruby|虞集|ぐしゅう}}が{{ruby|集註|しっちゅう}}した『杜律』に比べて、ずっと簡明で読みやすい。{{ruby|万暦|ばんれき}}{{ruby|甲戌|きのえいぬ}}の年、私は慶賀使<ref>明の皇帝の誕生祝いに送られる使節。</ref>としての命を承け、中国に旅して通川<ref>かつて陝西省に存在した。</ref>に滞在した。陝西省の挙人王之符君に出会い、話し込んで丸一日が過ぎ、分かれる際、この一書を贈ってくれた。私は、布貼りの箱に入れて宝のように保管して何年か経った。いまこの宝物を推し頂いておくのはやめて、あなたが一度見てみて、それで私の勤めて大切にする気持ちを尊重することなく、杜甫がその声を薄められても、再び{{ruby|両班|ヤンバン}}<ref>朝鮮王朝時代の世襲の士大夫(文臣)階級の事。本来は武官の家系である{{ruby|武班|ムバン}}と文官の家系である{{ruby|文班|ムンバン}}二つ(両班)に分かれるが、朝鮮王朝では武官は一等下に扱われており、文班だけを両班と呼ぶ場合もある。今日では紳士の代名詞。</ref>の手から発せられれば良いのだ。
 
 {{ruby|万暦|ばんれき}}{{ruby|壬午|みずのえうま}}の年の春、私、{{ruby|許&#31688;|ホボン}} 号は{{ruby|荷谷|かこく}} {{ruby|識|しる}}す。