「鉄道唱歌/大和名所鉄道唱歌」の版間の差分

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ページの作成:「{{Header |title={{PAGENAME}} |year=1900 |author=安藤留治 |notes= * 底本:[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/855600 阪田購文堂, 1900] * 表記は歴史的仮名…」
 
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#名高き金峯の開基なる 役の行者の生れたる 茅原の里の祥草寺 今尚隨喜新なり
#こゝは所も掖上の 驛の東の壺坂 其巖石に彫みたる 五百羅漢は苔青し
#和州一の温泉塲 葛驛出づれ阿田峯に 朝日てり添ふ桃のころ 春は武陵か紅十里
#世に類なきみよしのは 三里隔てゝ花の雲 霞の奧は知らねども 見ゆる限りは櫻とや
#五條は我を迎へたり 下りて見ゆる並松は 夏を秋なる榮山寺 風は緑に露白し
#命捧げて國のため 盡せしあとの金剛は 雲井遙に聳{{変体仮名|え}}たり 忠士の名譽と諸共に
#これより更に立ち歸り 高田驛より乘替て 櫻井驛へと進ままし 名高き名所を友として
#平原十里をぎりて いきまき猛く進み行く 前に見ゆるは畝傍山 天の香久山影淡し
#山の南の橿原は 開國神武の都の地 千代に動かぬいさをしを 仰げや同胞四千萬
#こゝは名所のより處 小房橘岡寺 雁の落つてふ久米寺 飛鳥神社も程近し