「高野切第一種」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
 
reviced
1行目:
{{底本|Source=『コロタイプ精印高野切第一種』淸雅堂、1966年6月|Biblio=[[古今和歌集]]の寫本の一。底本は[[w:高野切#第一種|ウィキペディア]]の解說を見よ。|Notes=入力者による註は(入)を以て示す。「通常は云々」の形式による註は振假名によつて原翻刻に示されるもの、「云々を補ふ」では原翻刻の當該部分を四角を以て圍まれるものを示す。}}
 
== 本文 ==
<poem>古今倭歌集卷第一
 春歌上
  ふるとしにはるたちけるひ<ref>(入)日</ref>よめる
        ありひらのもとかた
としのうちにはるはきにけりひと
10行目:
  はるのたちけるひよめる
       きのつらゆき
そてひちてむすひしみつのこほれる
をはるかた<ref>通常はたつ</ref>けふのかせやとくらむ
  たいしらす
17行目:
よしのゝやまにゆきはふりつゝ
 ゆきのきにふりかゝれるよめる
          そせ以<ref>(入)い</ref>ほうし
はるたてはゝなとやみらん<ref>(入)のちにはむと翻す</ref>しらゆきの
かゝれるえたにうくひすのなく
  たいしらす
32行目:
ふりかゝりたるをよませたまひける
        ふむやのやすひて
はるのひ<ref>(入)日</ref>のひかりにあたるはなゝれと
かしらのゆきとなるそわひしき
  寬平のおほむときのきさいの宮の
49行目:
 ときにひとにわかな<ref>なを補ふ</ref>たまひける
  おほみうた
きみかためはるのゝにいてて<ref>(入)ゝ</ref>わかなつむ
わかころもてにゆきはふりつゝ
 はるのよむめのはなをよめる
55行目:
いろこそみえねかやはかくるゝ
 はつせにまうつることにやとりける
 ひとのいへにひさしくやとらてほと<ref>(入)次行へはこの行にあるべき</ref>
 へてのちにいたりけれはかのあるし
 のかくさたかになむやとりはあると
66行目:
  けりけるをよめる
          いせ
はることになかるゝかはをはなとみ<ref>(入)見</ref>
をられぬみつにそてやぬれなむ
としをへてはなのかゝみとなるみつは
85行目:
 はなさきはしめたりけるをみてよめる
              つらゆき
ことしより春<ref>(入)はる</ref>しりそむるさくら花
ちるてふことはならはさらなむ
 さくらのはなのさかりにひさし
106行目:
              みむ
          きのありとも
さくらいろにころもはふかくそめてきむ<ref>(入)けりとあるよこにきむと正さる</ref>
はなのちりなむのちのかたみに
 子院のうたあはせのときよめ
   る
          いせ
163行目:
にたつそなくなるあけぬこのよは
  みつくきふり
みつくきのをかのやかたにいもとわ<ref>わを補ふ。(入)わを補へるところにはあとあり</ref>れと
ねてのあさあけのしものふりはも
  しはつやまふり
177行目:
ともみるかねやまかつらせよ
みちのくのあたしのまゆみわかひかは
すゑさへよりこしのひのひ<ref>(入)のひとあるは〳〵のあやまりにてしのひしのひとあるべき</ref>
わかゝとのいたゐのしみつさとゝほみ
ひとしくまねはみくさおひにけり
199行目:
  うた
きみかよはかきりもあらしなかはまの
いま<ref>まを補ふ</ref>さこのかず<ref name="dakuten">(入)濁点をくはふべき理由もなし</ref>はよみつくすとも
 これは仁和の御勢へのいせのくにの
  うた       大伴黑主
あふみのやかゝみのやまをたてたれば<ref name="dakuten" />
かねてそみゆるきみかちとせは
  これは今上のおほむへのあふ