「徒然草 (校註日本文學大系)」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
P9iKC7B1SaKk (トーク | 投稿記録) 細 底本情報を追加 |
{{く}}{{ぐ}}を抜く。 タグ: 差し戻し済み |
||
400行目:
73
世にかたり傳ふる事、誠は愛なきにや、多くは皆{{r|虚言|そらごと}}なり。あるにも過ぎて、人はものをいひなすに、まして年月すぎ、境も隔たりぬれば、いひたき侭に語りなして、筆にも書き留めぬれば、やがて定りぬ。道々のものの上手のいみじき事など、かたくななる人{{smaller|〔頭の惡い理解のない人〕}}の、その道知らぬは、そゞろに神の如くにいへども、道知れる人は更に信も起さず。音にきくと見る時とは、何事も變るものなり。かつ顯はるゝ{{smaller|〔一方から顯はれる〕}}も顧みず、口に任せていひちらすは、やがて浮きたることと聞ゆ。又我も實しからずは思ひながら、人のいひし侭に、鼻の程をごめきて言ふは、その人の虚言にはあらず。げに
|