民數紀略(文語訳)

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w:舊新約聖書 [文語]』w:日本聖書協会、1953年

w:明治元訳聖書

民數紀略

第1章

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エジプトの國を出たる次の年の二月の一日にヱホバ、シナイの野に於て集會の幕屋の中にてモーセに告て言たまはく

汝等イスラエルの子孫の全會衆の惣數をその宗族に依りその父祖の家に循ひて核べその諸の男丁の名の數と頭數とを得よ

すなはちイスラエルの中凡て二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る者を汝とアロンその軍旅にしたがひて數ふべし

また諸の支派おのおのその父祖の家の長たる者一人を出して汝等とともならしむべし

汝らとともに立べき人々の名は是なり即ちルベンよりはシデウルの子エリヅル

シメオンよりはツリシヤダイの子シルミエル

ユダよりはアミナダブの子ナシヨン

イツサカルよりはツアルの子ネタニエル

ゼブルンよりはヘロンの子エリアブ

ヨセフの子等の中にてはエフライムよりはアミホデの子エリシヤマ、マナセよりはパダヅルの子ガマリエル

ベニヤミンよりはギデオニの子アビダン

ダンよりはアミシヤダイの子アヒエゼル

アセルよりはオクランの子パギエル

ガドよりはデウエルの子エリアサフ

ナフタリよりはエナンの子アヒラ

是等は會衆の中より選み出されし者にてその父祖の支派の牧伯またイスラエルの千人の長なり

かくてモーセとアロンここに名を擧たる人々を率領て

二月の一日に會衆をことごとく集めければ彼等その宗族に循ひその父祖の家にしたがひその名の數にしたがひて自分の出生を述たり斯二十歳以上の者ことごとく核へらる

ヱホバの命じたまひしごとくモーセ、シナイの野にて彼等を核數たり

すなはちイスラエルの長子ルベンの子等より生れたる者をその宗族によりその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるに其名の數に依りその頭數によれば

ルベンの支派の中にその核數られし者四萬六千五百人ありき

またシメオンの子等より生れたる者等をその宗族によりその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるにその名の數に依りその頭數に依れば

シメオンの支派の中にその核數られし者五萬九千三百人ありき

またガドの子等より生れたる者をその宗族に依りその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭に出るに勝る男丁を數へたるにその名の數に依れば

ガドの支派の中にその核數られし者四萬五千六百五十人ありき

ユダの子等より生れたる者をその宗族に依りその父祖の家に循ひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるにその名の數に依れば

ユダの支派の中にその核數られし者七萬四千六百人ありき

イツサカルの子等より生れたる者をその宗族に依りその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭に出るに勝る男丁を數へたるにその名の數に依れば

イツサカルの支派の中にその核數られし者五萬四千四百人ありき

ゼブルンの子等より生れたる者をその宗族によりその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるにその名の數によれば

ゼブルンの支派の中に其核數られし者五萬七千四百人ありき

ヨセフの子等の中エフライムの子等より生れたる者をその宗族によりその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるにその名の數に依れば

エフライムの支派の中にその核數られし者四萬五百人ありき

又マナセの子等より生れたる者をその宗族に依りその父祖の家に循ひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるにその名の數に依れば

マナセの支派の中にその核數られし者三萬二千二百人ありき

ベニヤミンの子等より生れたる者をその宗族によりその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるにその名の數によれば

ベニヤミンの支派の中にその數へられし者三萬五千四百人ありき

ダンの子等より生れたる者をその宗族によりその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるにその名の數によれば

ダンの支派の中にその核數られし者六萬二千七百人ありき

アセルの子等より生れたる者をその宗族によりその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるにその名の數によれば

アセルの支派の中にその核數られし者四萬一千五百人ありき

ナフタリの子等より生れたる者をその宗族によりその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁を數へたるにその名の數によれば

ナフタリの支派の中にその數へられし者五萬三千四百人ありき

是すなはちその核數られし者にしてモーセとアロンとイスラエルの牧伯等の數ふる所是のごとしその牧伯等は十二人にして各々その父祖の家のために出たるなり

斯イスラエルの子孫をその父祖の家にしたがひて核べ二十歳以上にして戰爭にいづるに勝る男丁をイスラエルの中に數へたるに

其核數られし者都合六十萬三千五百五十人ありき

但しレビの支派の人はその父祖にしたがひて核數らるること無りき

即ちヱホバ、モーセに告て言たまひけらく

惟レビの支派のみは汝これを核數べからずまたその總數をイスラエルの子孫とともに計ふべからざるなり

なんぢレビ人をして律法の幕屋とその諸の器具と其に屬する諸の物を管理らしむべし彼等はその幕屋とその諸の器具を運搬ぶことを爲しまたこれが役事を爲し幕屋の四圍にその營を張べし

幕屋を移す時はレビ人これを折卸し幕屋を立る時はレビ人これを組たつべし外人のこれに近づく者は殺さるべし

イスラエルの子孫はその軍旅に循ひて各々自己の營にその天幕を張り各人その隊の纛の下に天幕を張べし

然どレビ人は律法の幕屋の四圍に營を張べし是イスラエルの子孫の全會衆の上に震怒のおよぶことなからん爲なりレビ人は律法の幕屋をあづかり守るべし

是においてイスラエルの子孫ヱホバのモーセに命じたまひしごとくに凡て爲し斯おこなへり