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横槌 作者:不詳
横づちは、もしやとばかり合槌(あひづち)が、あひにくるかと棚(たな)の端(はし)、こけつまろびつかたで打ち、力(ちから)いつぱい色つやを、打ちいだしたる口説(くぜつ)ごと、宵のきぬたはきぬぎぬに、かなしき風の袖の雨、かわく間まちてあすの夜も、かたい約束うち盤の、せなかを撫でたりたたいたり。
この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。