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桜川 作者:石野某
新玉(あらたま)の、春は氷も解け初めて、浪の花こそよすらめと、瀬々(せぜ)の白浪(しらなみ)しげければ、かすみ、うながす浮島の、げにおもしろや、昔の春もいまもなほ、変らで花の美はしき、水もにごらぬ桜川。
この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。