昭和天皇の大喪の礼の細目に関する件

○内閣告示第四号

 平成元年二月二十四日に行われる昭和天皇の大喪の礼の細目は、次のとおりである。

 平成元年二月十四日

内閣総理大臣 竹下  登

一 御葬列の経路

 御葬列は、皇居正門を御出発になり、桜田門、国会議事堂正門前、憲政記念館前、三宅坂、赤坂見附、青山一丁目、外苑前、青山三丁目及び明治公園を経て、葬場総門に御到着になる。

二 大喪の礼御式

 イ 内閣官房長官が開式を告げる。

 ロ 天皇陛下が皇后陛下とともに葬場殿前にお進みになる。

 ハ 正午に一分間参列者一同が黙とうする。

 ニ 天皇陛下が皇后陛下とともに御席にお戻りになる。

 ホ 内閣総理大臣が拝礼し、弔辞を述べる。

 ヘ 衆議院議長が拝礼し、弔詞を述べる。

 ト 参議院議長が拝礼し、弔詞を述べる。

 チ 最高裁判所長官が拝礼し、弔辞を述べる。

 リ 外国元首及び外国弔問使節がそれぞれ御拝礼の上、御退出になる。

 ヌ 参列者が一斉に拝礼する。

三 御葬列の経路

 御葬列は、葬場殿を御出発になり、四谷四丁目、新宿三丁目、新宿四丁目、首都高速道路初台ランプ及び中央自動車道八王子インターチェンジを経て、陵所総門に御到着になる。

四 参列者の範囲

 イ 皇族

 ロ 外国元首及び外国弔問使節及び在本邦外国大使等並びにこれらの者の配偶者

 ハ 衆議院議長、同副議長及び同議員(内閣総理大臣、国務大臣及び政務次官である者を除く。)並びにこれらの者の配偶者

 ニ 参議院議長、同副議長及び同議員(国務大臣及び政務次官である者を除く。)並びにこれらの者の配偶者

 ホ 内閣総理大臣、国務大臣及び政務次官並びにこれらの者の配偶者

 ヘ 最高裁判所長官及び最高裁判所判事並びにこれらの者の配偶者

 ト 衆議院事務総長、参議院事務総長、国立国会図書館館長等

 チ 内閣官房副長官、内閣法制局長官、人事官、公正取引委員会委員長、宮内庁長官、侍従長、検事総長、次長検事、検事長、特命全権大使、検査官及び各省庁の事務次官等

 リ 高等裁判所長官及び最高裁判所事務総長等

 ヌ 都道府県の知事、同議会議長等地方公共団体の代表者

 ル 特殊法人の総裁、理事長等

 オ 文化勲章受章者等文化、芸術関係の代表者

 ワ 経済関係の代表者

 カ スポーツ、社会教育関係の代表者

 ヨ 社会福祉、更生関係の代表者

 タ 科学技術振興関係の代表者

 レ 婦人の代表者

 ソ 青少年の代表者

 ツ 海外在住日系人の代表者

 ネ その他各界の代表者

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