敵討瓦版

• 安政4年（1857年）の作。現物は山梨県立博物館所蔵。
• 安政4年に甲斐国甲府で起こった甲州博徒の大天窓（おおかしら）・三井卯吉殺害事件に関する内容。
• 底本は『山梨県立博物館　調査・研究報告6 博徒の活動と近世甲斐国における社会経済の特質』。

内容

頃ハ安政四巳正月廿四日ひる七つ時、かたき打の次第、所は甲府
八日町ニてあそび人どふし、平右衛門いん居といふ男、子分ハ三百ばか
り、又、喜三郎・紀之助兄弟といふか今うりだし床ふりのまちがヘニ而、
去年7月十五日、兄喜三郎ハしのびうちニあい、すくにかたきと思ひ
ども、たせへニふせい、無拠紀之助ハさがミの国へ身を引おり、もは
やハすれたこくげんと、甲府へ帰り、平右衛門いん居切こミ首打とり、
兄のはかへそなへ、めてたし／＼