平壌
白文 | 書き下し文 | 訳文 |
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千里平壤十里於[2] | 千里の |
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大蛇當道人皆也[4] | 大蛇 道に当たって 人 皆 「や」と | 大蛇が道に塞がっていて、人はみな「あっ!」となったが |
落日練光亭[5]下水 | 落日 |
暮れ方の |
白鷗無恙去來乎[7] | 白い |
注釈
編集- ↑ 崔碩義 編訳注『金笠詩選』平凡社〈東洋文庫〉、2003年、237頁。ISBN 4582807143。「この「平壌」という詩も破韻詩である。平壌の近くの居酒屋で休んでいたところ、ある人が、金笠を困らせようとして、およそ詩文になじまない於、也、乎という文字を使って詩を作るように韻を出した。これに対して金笠は即座にこの詩を作ってみんなを驚かしたと伝えられる。」
- ↑ 普通は文中で場所・時点・対象を表すwikt:助字だが、稀ながらもこの詩のようにw:動詞の場合もある。
- ↑ ちなみに、朝鮮での里程は日本の十分の一ほどである(430m程)。朝鮮里とも言う。なので千里は日本里のおよそ百里、十里は一里ほどである。w:里#朝鮮も参照。
- ↑ 文末で断定または詠嘆を表す助字。または、w:文節末に置いて強調し「~というのこそ」という意味にもなる。
- ↑ 平壌の大同江畔にある名勝。
関西八景 の一。関西八景とは、朝鮮の昔の関西地方(朝鮮八道のうちの平安道)の八つの代表的な景勝地。w:練光亭も参照。 - ↑ 朝鮮半島の北西部を流れる河川。w:大同江も参照。
- ↑ 文末で疑問または詠嘆、強意を表す助字。
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