坂本龍馬の手紙/慶応3年9月初旬佐々木高行宛3

今日の挙や、あへて私し
おいとなむニ非ざるなり。則
天地神明の知る所なり。
唯大人の病苦をなぐ
さめん事を欲して也。相
会する面々は、女隊ニて
は西川の○此段尤密ナリ二女及胡弓妓外
一人、是又有名の一妓、其
外下関の老婆、
今日相会し次第 但四
時迄の心積なれども、;九つ時ニも相成んか。 使者
さし出申候間、唯今より
駕を命じ、且左
右調度など御とり
しらべ可被成。弊館ニ
は弾薬大小の砲銃
取りそろへ在之、一度レイ
し候得ば、諸将雲の
如ニ相会、百万の兵
馬唯意の如くと奉存候。
誠恐百拝。               龍

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