坂本龍馬の手紙/慶応3年5月28日付伊藤助太夫宛3

此度さし出セし曽根
拙蔵にハ、大兄よりも
色〻御咄合可被遣候。そして
此男に下の関の唐
物やに御申聞、皆〻
此拙蔵に御引合
可被遣候。三吉大夫ニ
もくハ敷御申被成候得
バ、此拙蔵ハ何でも
出来ることだけハ御
定約仕候間、御国の
御為にも、よ程相成、
私の国ニもつがふよろ
しく商談相立
可申候と存候。不具。
   五月廿八日

 九三先生     才谷
     机下