坂本龍馬の手紙/元治元年6月28日付坂本乙女宛

かの小野小町が名
哥よみても、よくひでり
の順のよき時ハうけあい、
雨がふり不申。あれハ
北の山がくもりてき
た所を、内〻よくしりて
よみたりし也。
につただゝつねの太刀
おさめてしほの引し
も、しほ時をしりての
事なり。
天下に事をなすものハ
ねぶともよくはれず
てハ、はりへハうみをつけ
もふさず候。
おやべどのハ早、子が
できたなどゝ申人あり、
いかゞ私しがいゝよると
いうておやり、かしこ。
  六月廿八日           龍馬
 おとめさまへ
此手がみ人にハ
けして見せ
られんぞよ、かしこ。

Wikipedia
Wikipedia
ウィキペディア坂本乙女のページがあります。