天台宗・真言宗・日蓮宗 編集

願以此功徳 編集

原文 編集

願以此功徳 普及於一切

我等與衆生 皆共成佛道[1]

読み 編集

がんにしくどく ふぎゅうおいっさい

がとうよしゅじょう かいぐじょうぶつどう

訓読 編集

願わくは、この功徳をって あまねく一切に及ぼし 我等と衆生しゅじょうと 皆共みなともに仏道をじょうぜんことを

浄土真宗 編集

我説彼尊功徳事 編集

原文 編集

我說彼尊功德事 衆善無邊如海水

所獲善根清淨者 迴施衆生生彼國[2]

読み 編集

かせぴそんくどくじ しゅぜんむへんにょかいし

しょぎゃくぜんごんしょうじょうしゃ えせしゅじょうしょうひこく

訓読 編集

我、かの尊の功徳の事を説くに 衆善無辺しゅぜんむへんにして海水の如し 獲るところの善根清浄ぜんこんしょうじょうなれば 衆生しゅじょう回施えせしてかの国に生ぜしめん

世尊我一心 編集

原文 編集

世尊我一心 歸命盡十方

無碍光如來 願生安樂國[3]

読み 編集

せそんがいっしん きみょうじんじっぽう

むげこうにょらい がんしょうあんらくこく

訓読 編集

世尊、我一心に 尽十方無碍光如来じんじっぽうむげこうにょらい帰命きみょうして 安楽国に生まれんと願ず

願以此功徳 編集

原文 編集

願似此功德 平等施一切 

同發菩提心 往生安樂國[4]

読み 編集

がんにしくどく びょうどうせいっさい

どうほつぼだいしん おうじょうあんらっこく

訓読 編集

願わくはこの功徳をもって 平等一切にほどこし 同じく菩提心をおこして 安楽国に往生せん

原文出典 編集

  1. 妙法蓮華経』巻第三 「化城喩品第七」 鳩摩羅什
  2. 『十二礼』 龍樹撰述
  3. 無量寿経優婆提舎願生偈天親撰述
  4. 観無量寿経疏』「観経玄義分 巻第一」 善導撰述
 

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