中岡慎太郎全集/元治元年3月14日付?池田徳太郎宛
昨日は態〻御枉杖之処早々空敷御引取之義、御気之毒之
西郷も昨夕帰邸、都合相尋候処、明十五日昼頃よりなれバ至極都合よろしく趣に
扨天下之勢、変遷不二一方一事、眼を着べき処、果して何処ニあるか相分兼申候へども、当地道ハ四方之人傑往来仕候故、時之流れも分可レ申候。
当時洛西の人物を論候へバ、薩摩之吉之助、
其外諸藩英傑ニ度々出合討論仕候事故、愚昧之吾々と雖も時勢の万一を察知する事を得べし。
池田国手 梧下
昨日は態〻御枉杖之処早々空敷御引取之義、御気之毒之
西郷も昨夕帰邸、都合相尋候処、明十五日昼頃よりなれバ至極都合よろしく趣に
扨天下之勢、変遷不二一方一事、眼を着べき処、果して何処ニあるか相分兼申候へども、当地道ハ四方之人傑往来仕候故、時之流れも分可レ申候。
当時洛西の人物を論候へバ、薩摩之吉之助、
其外諸藩英傑ニ度々出合討論仕候事故、愚昧之吾々と雖も時勢の万一を察知する事を得べし。
池田国手 梧下