世界連邦都市宣言 (東京都渋谷区)

渋谷区世界連邦都市宣言

昭和三五年二月一〇日


渋谷区は世界の恒久平和と永遠の繁栄を招来する世界連邦の建設に心から賛意を表し国連憲章の精神に反する軍事体制を解消して叡智と友愛に基く世界の新秩序の実現を強く希求する。

人類最初の原爆被害国として、また戦争放棄を憲法に闡明した国としてわが日本こそはこの主張を全世界に向って提唱し得る最適の立場にあることを確信しここに敢てこの宣言を行い以て他の宣言諸都市と手を携えて世論を喚起しこれを国政に反映し速かに国家宣言を行はしめると共に進んで現在の国連憲章の改正により世界連邦の実現を期するものである。

右宣言する。

この著作物は、日本国の旧著作権法第11条により著作権の目的とならないため、パブリックドメインの状態にあります。同条は、次のいずれかに該当する著作物は著作権の目的とならない旨定めています。

  1. 法律命令及官公󠄁文󠄁書
  2. 新聞紙及定期刊行物ニ記載シタル雜報及政事上ノ論說若ハ時事ノ記事
  3. 公󠄁開セル裁判󠄁所󠄁、議會竝政談集會ニ於󠄁テ爲シタル演述󠄁

この著作物はアメリカ合衆国外で最初に発行され(かつ、その後30日以内にアメリカ合衆国で発行されておらず)、かつ、1978年より前にアメリカ合衆国の著作権の方式に従わずに発行されたか1978年より後に著作権表示なしに発行され、かつ、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(日本国を含むほとんどの国では1996年1月1日)に本国でパブリックドメインになっていたため、アメリカ合衆国においてパブリックドメインの状態にあります。