ポーター提督の魚雷艇と自航式魚雷


魚雷艇と自航式魚雷

アメリカ海軍のポーター提督は現在、ブルックリンで有名な魚雷艇の建造を完成させている。この船は長さ173フィート、底辺の幅28フィート、深さ13フィートで、鉄製である。水密区画、つまり水を入れて自由に空にできるケーソンに分けられ、必要なときには甲板の1フィートだけが見えるようになるまで沈むことができる。この船のもう一つの独創的な特徴は、ブラケット・システムの原理で造られていることである。つまり、2つの船体で構成され、小さい方が大きい方の船体の中に入っており、最初の船体が攻撃を受けてひどく損傷しても、内側の船体は機械、大砲、船のすべての重要装備とともに残る。これらの機関は、最もよく知られた方式で、並外れたパワーを持つと言われている。この原動機は、船を前にも後ろにも同じ速度で動かすことができる。ファウラーホイールが内部に装備される予定である。この新しいプロペラは、造船業者から大きな改良とみなされており、同じ車輪で船を操縦し、舵を取ることを可能にする。ブレードの傾きを変えることで、舵がなくても舵を取ることができると言われている。高度な電気装置により、機械、魚雷室、操縦櫓、その他の部分がリンクされる。さらに、我々の図面では船の前部に示されている魚雷を装備したスパーとは別に、両側に魚雷が端から端まで配置され、敵に見せる面がどちらであっても、電気の助けを借りてその側から魚雷を放出することができる。その拍車は、他の状況では、恐ろしい武器にもなる。その大きな長さは、どう見ても40フィートほど離れているように見える敵を攻撃することができる。

ポーター提督の魚雷艇
自航式魚雷

2枚目の図面[1]にある自航式魚雷はあまり知られておらず、発明者がその設計図をすべて公開していないため、この魚雷を製造することはできない。私たちが知っているのは、実験によって明らかになったこと、つまりその形状、寸法、駆動する原動機である。長さは25フィートで、原動機は電気である。しかし、この機械を発進させ、停止させ、操縦するための手段は、当然ながら繊細で複雑すぎる機構を含んでおり、批判されるのも無理からぬところである。そのため、2人の発明家の間で激しい議論が交わされ、2,000ドル(10,000フラン)の賭けが行われ、その収益は慈善団体に寄付されることになっている。科学に多大な恩恵をもたらすはずのこの戦いの結果を、私たちは報告することになるだろう。

レオン・レナール

脚注 編集

  1. これらの版画は、Revue maritime et colonialeから送られてきたものである
 

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