ベン・シラの智慧 第二章

  • : この文書ではルビが使用されています。ここでは「単語ルビ」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。

第二章 編集

1 わがよ、なんぢしゅなるかみつかへんとてきたときなんぢたましひ嘗試こころみそなへよ。
2 なんぢこころなほくして、つねへ、くるしみときいそぐな。
3 しゆすがりてはなるな。それなんぢをはりさかえんためなり。
4 なににてもなんぢきたるものをけ、なんぢ身分みぶんひくくせらるるときにてもしのべ。
5 きんにてこころみられ、よみせらるべきひと苦難くなんにてこころみらる。
6 しゅたよれ、さらばしゅなんぢたすたまはん。なんぢみちなほくしてしゅあふげ。

7 しゅおそるる人々ひとびとよ、しゅ慈悲じひのぞめ。たふれざるやう脇見わきみすな。
8 しゅおそるる人々ひとびとよ、しゅたよれ。なんぢらのむくいえざるべし。
9 しゅおそるる人々ひとびとよ、きものをのぞみ、永遠とこしへ歡喜よろこび慈悲いつくしみとをのぞめ。
10 いにしへかへりみよ、たれしゅたよりてはづかめられしや、たれしゅおそれて見棄みすてられしや、たれしゅびて看過みすごしにせられしや。
11 しゅ憐憫あはれみぶかく、慈悲いつくしみあり、つみゆるし、患難なやみときすくたまふ。

12 禍害わざはひなるかな、怕恐おぢおそるるこころよわりたるまた二途にと罪人つみびと
13 禍害わざはひなるかな、よわりたるこころしんぜざるゆゑ隱家かくれがなかるべし。
14 禍害わざはひなるかな、忍耐にんたいうしなひたるなんぢら。しゅなんぢらをおとづたまときなにをなさんとするか。
15 しゅおそるるものはその御言みことばそむかず、しゅあいするものはそのみちまもるべし。
16 しゅおそるるものはそのよろこびもとめ、しゅあいするもの律法おきてをもて滿みたさるべし。
17 しゅおそるるものおのこころそなへ、しゅ御前みまへおのれひくくすべし。
18 いざわれひとにあらで、しゅ御手みておちいらん。しゅ稜威みいつのみならず慈悲いつくしみをももちたまへばなり。