- 註: この文書ではルビが使用されています。ここでは「単語」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。
1 我らを憐み給へ、すべてのものの主なる神よ、我らを顧み給へ、
2 主をおそるる民をすべての國々に投げかけ給へ。
3 主の御手を異邦の上に舉げ、これに主の御力を見させ給へ。
4 彼等の前に我らによりて自ら聖とせられ給ひし如く、我らの前に彼等によりて大なるものとせられ給へ。
5 ああ神よ、我らの汝を知りし如く、彼らに汝を知らしめ、汝唯一の外に神なきを知らしめ給へ。
6 新しき徴を示し、もろもろの奇しき業を行ひ、汝の御手と右の御腕とを崇めさせ給へ。
7 御憤を起し、御怒を注ぎ、仇を去り、敵を滅し給へ。
8 時を速にし、御誓を憶え、彼等に汝の力ある業を宣べしめ給へ。
9 逃れたる者を御怒の火をもて燒き盡し、御民を虐ぐる人々を滅に陷らしめ給へ。
10 『我らの外に何者もなし』といふ敵の有司たちの頭を碎き給へ。
11 ヤコブのすべての支族を集め、初よりありし如く、彼等を汝の嗣業となさしめ給へ。
12 主よ、御名によりて呼ばるる民を憐み、初子と等しくなし給ひしイスラエルを憐み給へ。
13 汝の聖所の町、汝の安息の地、エルサレムに慈悲を垂れ給へ。
14 シオンを滿し、汝の詔を高め、汝の民に榮光を滿し給へ。
15 始に汝の造り給ひしものに御證を與へ、御名の中にありし預言を起し給へ。
16 汝を待ち望む者に報い給へ。さらば人々汝の預言者を信ぜん。
17 主よ、御民に關るアロンの祝福に從ひて、歎き求むる者の祈を聽き給へ。さらば地上の人々、汝の永遠の神なる主に在すことを知らん。
18 腹はいかなる糧にても食せん。されど一つの糧は他の糧に勝る。
19 咽喉は狩にて捕へし食物を味ふ如く、理解ある心は僞の言をも味ふ。
20 頑なる心は憂を起さん。されど經驗ある人はこれに報ゆべし。
21 女はいかなる男をも受けん。されど或娘は他の娘に勝る。
22 女の美しさは顏を樂ましむ。されば人は何ものにも勝りてこれを愛す。
23 もしその女の舌に慈悲と柔和とあらば、その夫は人の子等の中にある心地せじ。
24 妻を得る者は、己が助手、又支柱をもつなり。
25 籬なくば所有物荒れ廢れん。妻をもたぬ人は、此處彼處とさすらひて悲まん。
26 誰か町より町へ跳び行く、身をよろへる盜人を信ぜん。かくの如く誰か、家なくして夜その到る處に宿る人を信ぜん。