ニケア信経

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  松本高太郎 訳『正教要理問答』,正教会事務所,明29.6. 国立国会図書館デジタルコレクション:info:ndljp/pid/824722

  エ・ラゲ 編『公教会羅甸（ラテン）歌集』,三才社[ほか],明36.6. 国立国会図書館デジタルコレクション:info:ndljp/pid/825377/1/14 p.14

  日本聖公会教務院文書局 [著]『日本聖公会祈祷書』,聖公会出版社,昭和16. 国立国会図書館デジタルコレクション:info:ndljp/pid/1110141/1/185 p.361

ニケア信経（ニケア・コンスタンチノープル信経）

日本正教会

一　我（われ）信（しん）ず一（ひとつ）の神父（かみちち）全能者（ぜんのうしゃ）天（てん）と地（ち）見（み）ゆると見（み）えざる萬物（ばんもつ）を造（つく）りし主（しゅ）を

二　又（また）信（しん）ず一（ひとつ）の主（しゅ）イイスス ハリストス神（かみ）の獨生（どくせい）の子（こ）萬（よろづ）世（よ）の前（さき）に父（ちち）より生（うま）れ光（ひかり）よりの光（ひかり）眞（まこと）の神（かみ）よりの眞（まこと）の神（かみ）生（うま）れし者（もの）にて造（つく）られしにあらず父（ちち）と一体（いつたい）にして萬物（ばんもつ）彼（かれ）に造（つく）られ

三　我（われ）等（ら）人々（ひとびと）の為（ため）又（また）我（われ）等（ら）の救（すく）ひの為（ため）に天（てん）より降（くだ）り聖神（せいしん）及（およ）び童（どう）貞（てい）女（ぢょ）マリヤより身（み）を取（と）り人（ひと）となり

四　我（われ）等（ら）の為（ため）にポンテイ ピラトの時（とき）十（じふ）字（じ）架（か）に釘（くぎ）うたれ苦（くるしみ）を受（う）け葬（ほうむ）られ

五　第三（だいさん）日（じつ）に聖（せい）書（しょ）に應（かな）ふて復（ふく）活（くわつ）し

六　天（てん）に升（のぼ）り父（ちち）の右（みぎ）に座（ざ）し

七　光（くわう）栄（えい）を顕（あらは）して生（い）ける者（もの）と死（し）せし者（もの）を審判（さばき）する為（ため）に還（また）来（きた）り其（その）國（くに）終（おは）りなからんを

八　又（また）信（しん）ず聖（せい）神（しん）主（しゅ）生（いのち）を施（ほどこ）す者（もの）父（ちち）より出（い）で父（ちち）及（およ）び子（こ）と共（とも）に拝（おが）まれ讃（ほ）められ預（よ）言（げん）者（しゃ）を以（もつ）て嘗（かつ）て言（い）ひしを

九　又（また）信（しん）ず一（ひとつ）の聖（せい）なる公（おほやけ）なる使徒（しと）の教（けう）會（くわい）を

十　我（われ）認（みと）む一（ひとつ）の洗禮（せんれい）以（もつ）て罪（つみ）の赦（ゆる）しを得（う）るを

十一　我（われ）望（のぞ）む死（し）者（しゃ）の復（ふく）活（くわつ）

十二　並（ならび）に来世（らいせい）の生命（いのち）を　アミン

日本カトリック教会

・我（われ）は一（いつ）の天主（てんしゅ）を信（しん）ず、即（すなは）ち全能（ぜんのう）の父（ちち）、天（てん）地（ち）と、すべて見（み）ゆるものと、見（み）えざるものとの創造主（つくりぬし）、

・又（また）一（いつ）の主（しゅ）イエズス、キリストを信（しん）ず、天主（てんしゅ）の一子（ひとりご）にて、

すべての世（よ）の前（まへ）に父（ちち）より生（うま）れ、

神（かみ）よりの神（かみ）、光（ひかり）よりの光（ひかり）、眞神（しんしん）よりの眞神（しんしん）にてまします、

創造（つくら）れずして生（うま）れ、聖父（ちち）と一体（いったい）にして萬物（ばんぶつ）これに創造（つく）られたり、

・人（ひと）なる我（われ）等（ら）の為（た）め、又（また）我（われ）等（ら）を救（すく）はんが為（た）めに、降臨（あまくだ）り、

聖霊（せいれい）により、童貞（どうてい）マリヤより人体（じんたい）を受（う）けて、人（ひと）となり給（たま）へり、

・又（また）我（われ）等（ら）の為（ため）に、ポンシヨ、ピラトの時（とき）に十字架（じふじか）に釘（くぎつ）けられて、苦（くるしみ）を受（う）け死（し）して葬（はうむ）られ給（たま）ひ、

・三（みつ）日目（かめ）に聖書（せいしょ）にありし如（ごと）く蘇（よみがへ）り給（たま）ひ、

・天（てん）に昇（のぼ）りて聖（せい）父（ふ）の右（みぎ）に坐（ざ）し給（たま）ふ、

・而（しか）して生（い）ける人（ひと）と、死（し）せる人（ひと）とを、審（さば）かん為（た）めに、光栄（さかえ）を帯（お）びて再（ふたた）び来（きた）り給（たま）はむとす、其国（そのくに）終（おはり）なかるべし、

・又（また）主（しゅ）にして生命（いのち）の元主（げんしゅ）なる聖霊（せいれい）を信（しん）ず、即（すなは）ち聖父（ちち）及（およ）び聖子（こ）より出（い）で、

聖父（ちち）と聖子（こ）と拝（おが）み尊（たふと）ばれ給（たま）ひて、預（よ）言者（げんしゃ）を以（もつ）て語（かた）り給（たま）へり、

・又（また）一（いつ）にして聖公（せいこう）使徒（しと）傳来（でんらい）なる教会（けうくわい）を信（しん）ず、

・罪（つみ）を赦（ゆる）されん為（ため）に一（いつ）の洗礼（せんれい）を信（しん）ず、

・死（し）したる者（もの）の蘇（よみがへり）と

・未来（みらい）の生命（いのち）を待（ま）ち奉（たてまつ）る、　アメン

日本聖公会

・我（われ）は唯一（ゆゐいつ）の神（かみ）・全能（ぜんのう）の父（ちち）・天（てん）地（ち）と凡（すべ）て見（み）ゆる物（もの）と見（み）えざる物（もの）の造（つくり）主（ぬし）を信（しん）ず。

・我（われ）は唯一（ゆゐいつ）の主（しゅ）イエス・キリストを信（しん）ず。

主（しゅ）は萬世（よろづよ）の前（さき）に父（ちち）より生（うま）れたる独（ひとり）の御子（みこ）、

神（かみ）よりの神（かみ）、光（ひかり）よりの光（ひかり）、眞（まこと）の神（かみ）よりの眞（まこと）の神（かみ）、造（つく）られずして生（うま）れ、父（ちち）と一体（いつたい）なり。

萬（よろづ）のもの主（しゅ）によりて造（つく）られたり。

・主（しゅ）は我（われ）ら人類（じんるい）のため、又（また）われらを救（すく）はんが為（ため）に天（てん）より降（くだ）り、聖霊（せいれい）によりて処女（をとめ）マリアより肉体（にくたい）を受（う）け、人性（じんせい）をとり、

・我（われ）らの為（ため）にポンテオ・ピラトのとき十字架（じふじか）に釘（つけ）られ、苦難（くるしみ）をうけ、葬（はうむ）られ、

・聖書（せいしょ）に合（かな）ひて三（みつ）日目（かめ）に甦（よみが）へり、

・天（てん）に昇（のぼ）り、父（ちち）の右（みぎ）に坐（ざ）し給（たま）へり。

・また栄光（えいくわう）をもつて再（ふたた）び来（きた）り、生（い）ける人（ひと）と死（し）ねる人（ひと）を審（さば）き給（たま）はん。其（そ）の国（くに）は終（をは）ることなし。

・我（われ）は聖霊（せいれい）を信（しん）ず。聖霊（せいれい）は生命（いのち）をあたふる主（ぬし）、父（ちち）と子（こ）より出（い）で、

父（ちち）と子（こ）と偕（とも）に拝（をが）み崇（あが）められ、預（よ）言者（げんしゃ）によりて語（かた）り給（たま）ひし主（しゅ）なり。

・我（われ）は使徒（しと）等（たち）よりの唯一（ゆゐいつ）の聖公会（せいこうかい）を信（しん）ず。

・罪（つみ）の赦免（ゆるし）を得（う）る唯一（ゆゐいつ）の洗礼（せんれい）〈バプテスマ〉を信認（しんにん）す。

・死（しに）し人（ひと）の復活（よみがへり）と

・来世（らいせい）の生命（いのち）を望（のぞ）む。　アァメン

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