1 是に於てエズラ宮の庭より起ちてエリヤシブの子ヨナの室に行き、
2 そこに宿りしが、民の大なる不義のために悲みて、パンをも食はず、水をも飮まざりき。
3 茲にユダヤ全國及びエルサレムに於て、俘囚より歸り來れる人々に布告發せられたり。汝ら皆エルサレムに集るべし、
4 二日若くは三日の内にそこに集まらざるものは、任命されたる長老たちによりて、その家畜宮の用のために沒收せられ、俘囚より歸り來れる人々々の會より黜けらるべしと。
5 三日の内に、ユダとベニヤミンの族のすべての人々エルサレムに集れり。こは九月にして、恰もその月の二十日なりき。
6 民は皆宮の前の廣場に共に集りて、惡しき天候のために震ひ慄けり。
7 さればエズラ起ちて彼らにいへり『汝らは律法を犯して異邦の女を娶り、これによりてイスラエルの罪を增し加へたり。
8 されば今懺悔して、我らの先祖の神なる主に榮光を歸し、
9 その御心を行ひて、己が身をこの地の異教徒と、異邦の女より離せ。』
10 その時全會衆叫びて大聲にいへり『汝の語りし如く、我らこれをなさん。
11 されど群衆大にして、且天候惡しければ、我ら外に立つこと能はず。此のことにつきての我らの罪廣がり居れば、こは一日又は二日の業にあらず。
12 されば民の有司たちを殘らしめ、我らの住民の中異邦人なる妻を持つ者をば、定めたる日に來らしめ、
13 各地の有司と審判者をも彼らと共に來らしめて、此の事に因る主の御怒を我らの中より去らしめよ。』
14 その時アザエルの子ヨナタンとトカノの子エゼキヤ自ら事に當り、モソラモ、レビ、及びサバテオ彼らの陪席者となる。
15 俘囚より歸り來れる人々皆これに從へり。
16 祭司エズラ宗家の長たる人々を、皆その名によりて選びぬ。十月の朔日に至り、彼ら事を閲するため共に閉ぢ籠れり。
17 かくて異邦人なる妻を持てる人々の事件正月朔日の頃終りぬ。
18 共に來りし祭司たちの中にて異邦の女を妻に持ちたるは、
19 ヨセデクの子なるイエスの子らとその兄弟たちの中にては、マテラとエレアザル、ヨリボ及びヨハダノなり。
20 彼等その妻を出さんと誓ひ、その愆の贖をなさんために牡羊を獻げたり。
21 又エンメルの子孫の中にてはアナニヤとザブデオ、マネ、サメオ、ヒエレエル、及びアザリヤなり。
22 パイスルの子孫の中にてはエリオナ、マシア、イスマエル、ナタナエル、オキデロ、及びサロア。
23 レビ人の中にては、ヨザバデ、セメイ、コリオ、又の名はカリタ、パテオ、ユダ、及びヨナ。
24 聖歌隊の者の中にては、エリアシボとバクロ。
25 門衞の中にてはサルモとトルバネ。
26 イスラエルの中の、ポロの子孫の中にては、ヒエルマ、イエデヤ、メルキヤ、マエロ、エレアザル、アシビヤ、及びバシネア。
27 エラの子孫の中にては、マタニヤ、ザカリヤ、エズリエロ、オアブデオ、ヒエレモテ、及びアエデヤ。
28 ザモテの子孫の中にてはエリアダ、エリアシモ、オトニヤ、ヤリモテ、サバト、及びザルデオ。
29 ベバイの子孫の中にては、ヨハンネ、アナニヤ、ヨザバデ、及びエマテイ。
30 マニの子孫の中にては、マムコ、エデオ、ヤスボ、ヤサエロ、及びヒエレモテ。
31 アデの子孫の中にてはナアト、モオシヤ、ラクノ、ナイド、マタニヤ、セステル、バルヌオ、及びマナセア。
32 アンナの子孫の中にては、エリオナ、アセア、メルキヤ、サベオ、及びシモン、コサメオ。
33 アソムの子孫の中にては、マルタンネオ、マタテヤ、サバネオ、エリパラト、マナセ及セメイ。
34 バアニの子孫の中にては、エレミヤ、モンデ、イスマエロ、ユエル、マムダイ、ペデヤ、アノ、カラバシオシ、エナシボ、マムニタネモ、エリアシ、バンノ、エリアリ、ソメイ、セレミヤ、ナタニヤ。エゾラの子孫の中にてはセシ、エズリル、アザエロ、サマト、ザムブリ、ヨセボ。
35 ノオマの子孫の中にてはマジテヤ、ザバデア、エド、ユエル、及びバナイヤ。
36 此等は皆異邦の女を妻としたるものにして、彼らはこれをその子らと共に出したり。
37 祭司とレビ人、及びイスラエルの中なる人々は七月の朔日にエルサレムとその地に住みぬ。かくてイスラエルの子らその住處を得たり。
38 ここにすべての民東に面したる宮の門の前なる廣場に共に集れり。
39 彼等祭司なる朗讀士エズラにいへり『イスラエルの神なる主によりて與へられたるモーセの律法を携へ來れ』と。
40 大祭司エズラ七月朔日に、男女の全群、及びすべての祭司たちに聽かしめんがため律法を携へ來れり。
41 かれ宮の門の前なる廣場に於て、朝より午に至るまですべての男女の前にこれを讀みしに、群衆は悉く律法に心を止めたり。
42 祭司なる律法朗讀士エズラ、造られたる木の壇の上に立ちぬ。
43 彼の傍には、右の方にマタテヤ、サムモ、アナニヤ、アザリヤ、ウリヤ、エゼキヤ、及びバアルサモ、
44 左の方にパルデオ、ミサエル、メルキヤ、ロタスボ、ナバリヤ、及びザカリヤ立てり。
45 その時エズラ群衆の前に律法の書をとりて群衆の前に出で、その正面に恭しく坐せり。
46 彼律法を開きし時彼等皆直ちに立ちあがれり。かくてエズラ全能なる萬軍の神、至高き神なる主を祝したり。
47 すべての民これに答へて『アァメン』といひ、その手を擧げて地上に臥し、主を拜みぬ。
48 又イエス、アンノ、サラビヤ、イアデノ、ヤクボ、サバテオ、アウテア、マイアンナ、カリタ、アザリヤ、ヨザブデ、アナニヤ、パリヤ、及びレビ人等は主の律法を教へ、主の律法を人々に讀み聽かせ、これを彼等に悟らしめたり。
49 その時アタラテ大祭司なる朗讀士エズラと、群衆を教へしレビ人、及びすべての人にいへり
50 『此の日は主の聖日なり。(彼ら律法を聽きし時、皆泣きたりき。)
51 されば行きて、脂を食ひ、甘きものを飮め。持たぬ人にはその分前を贈れ。
52 今日は主の聖日なればなり。又悲むな。主は汝らに光榮を與へ給はん。』
53 さればレビ人すべての事を民に告げていへり『此の日は聖日なり、悲むな』と。
54 その時彼等己が道に行き、各飮み食ひて樂み、持たぬものに分前を與へて、大なる歡喜をなせり。
55 そは彼等、集りて教へられし御言を悟りたればなり。