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4 その時モルデカイいひぬ『神此等の事を爲し給へり。
5 我は此等の事に、關る夢を憶ゆ。その一つだに空しくなれるものなし。
6 河となれる小き泉ありて、そこに光あり、日あり、又多くの水ありき。この河は、王の娶りて后となせしエステルなり。
7 二つの龍は我とハマンなり。
8 諸國民は、ユダヤ人の名を滅ぼさんとて集りしものどもなり。
9 我國民は、神に呼はりて救はれし、このイスラエルなり。主はその民を救ひ、我らをすべての害より救ひ出し給へり。神は諸國民の間に爲し給はざりし兆と、大なる不思議を行ひ給へり。
10 故に彼は二つの籤を作り、一つは神の民のため、一つは諸國民のためとなせり。
11 此らの二つの籤は、審判の時、期、又日に、すべての國民のために神の前に出で來れり。
12 神はその民を顧み、その嗣業を義しとし給へり。
13 而して此らの日はアダルの月に彼等に臨まん。卽ちその月の十四日と十五日とに、神の御前にて、集會と歡喜と悦樂とをもて臨み、代々限りなくその民イスラエルのうちにあらん。